建学の精神・教育方針

建学の精神

誠実・研鑽・慈愛・信頼・和睦

「誠実」

・・・・・・とは、研鑽、慈愛、信頼、和睦の精神の全てに貫いている柱です。例えば、学生にとっては、学生生活の中での学問・技術の研究ほど大切なものはありません。それには真摯な態度を養い、幼児の将来によい影響を与えられる自分を創り出すためにも誠実に研究に当たることです。また、食事を調理するにも物(材料)と心(誠の心)とが大切です。即ち惣菜の惣の文字は、物と心から組み立てられているように、誠実は人間の社会生活にもっとも大切なことです。

「研鑽」

・・・・・・とは、真の資格者(栄養士、調理師、保育士、幼稚園教諭)としての姿を求め、常にあらゆる角度から学ぶことを忘れず、しっかりとした理論と技術を修得することです。学問は学生の日常生活であり、そのことが言葉を替えれば研鑽であり、それが人格の向上に資することになるのです。

「慈愛」

・・・・・・とは、全ての人が健康で幸福な生活を送りうるように真心をもって事にあたることであり、奉仕する心、他人を思う心が平和な家庭や社会を、そして世界をつくるのです。正義の協力、助け合いの社会になくてはならないのが慈愛です。

「信頼」

・・・・・・とは、全ての大人も、子どもも善なるものという立場にたって、互の非をあげつらうことなく、かばいあい、創造性と指導力、自律心と協調性を育て、生活態度においても、対人関係においても、信頼される人間性豊かな人格者となることです。

「和睦」

・・・・・・とは、上司、先輩、同僚はもちろん、後輩、隣人、知人に対しても誠実で慈愛のこもった言葉で応待し、常に素直な真心をもって挨拶し、礼儀正しい生活態度で接することによって生まれるものです。このような態度と言葉は、たとえ人間関係が多少悪化したとしても、又、国と国との間に不穏な事態が生じたとしても和睦(仲なおり)することができるものです。
 私たちの生活で、物の善悪を理解できる教養と、物事をわきまえた言葉ほど大切なものはありません。物事の真理をみつめる力のあるとないとのちがい、又、相手を思いやる心のこもった言葉と、平気で相手を傷つけてしまう言葉があるように、言葉一つで不和にもなり、和睦することもできるのです。
 諸君は、この短期大学の学生として、建学の精神を良く理解し、真摯な態度と克己心を養うことに意をそそぐとともに、とくに幼児保育学科においては、さまざまな環境や特性をもった幼児それぞれに対し、慈愛の精神をもってあたれるような人格を養成し、又、健康栄養学科においては、常に研鑽を重ねる態度を養い、共に地域社会に貢献し得る真の社会人を目ざし、ひいては短期大学の良き伝統を創る礎となって下さるよう切望し、大きな期待をしております。

教育方針

礼をつくし、場を清め、時を守る

「礼をつくす」

挨拶
 私たちは、常に人と人との接触の中で生活していますが、人との交流の第一歩は、挨拶から始まります。この挨拶が心のこもった挨拶であるかないかは、人間関係に大きな影響を与えるものです。
 挨拶は、その人の生きる姿勢の表れであり、一朝一夕にできるものではありません。毎日の生活の中で、相手の人格を尊重し、常に誠実さと慈愛の心を忘れないことが大切であり、その結果として、はじめて心のこもった挨拶ができるのです。
 学内外を問わず、自ら進んでさわやかな明るい挨拶を心掛けてください。

「場を清める」

清掃
 日常生活において、身の回りや身近な環境を整えることは、個人の生活にとっても、社会の一員として活動するためにも、極めて重要なことです。さらに、幼児教育者として、欠くことのできない慈愛の心を育てるため、また、栄養士、調理師として必要な衛生観念を育てるためにも、とても大切な活動と考えています。
 本学は、開学以来「自分達で自分達の環境を守る」ことを伝統として続けてきました。本学は、全学をあげて、これを守り続けてきたことを誇りと考えます。学生の勉強及び、学生生活を美しい環境の中で実施することは、望ましいことです。この活動をより充実し、発展させるために、規定を守って毎日実施してください。

「時を守る」

時間厳守
 私たちが社会生活を営む上で大事な要素に、時間に関する約束ごとが多くあります。言い換えれば、時間によって、行動しているのかもしれません。約束の時間を守ることは、他人のことを思いやる心を育成すると同時に、その人の生きる姿勢の表現でもあり、集団生活の責任でもあります。
 時間を守ることを怠ると、自分の評価を落とすだけでなく、他人にも多大な迷惑をかけます。人間関係を円滑にして、信頼関係を深めるためには、常に時間的観念を念頭において、行動することが大切です。時間厳守は、誠実さを具体的に示す方法です。

教育研究上の目的

国際学院埼玉短期大学の人材の養成に関する目的
その他の教育研究上の目的

国際学院埼玉短期大学(学則第1条)

本学は、教育基本法、学校教育法及び建学の精神に基づき、高等学校教育の基礎のうえに、一般的教養と専門的な知識と技能を教授研究し、その応用的能力を伸ばすと共に人格の完成に努め、健全有為な幼児教育者並びに栄養士、調理師及び近代産業社会の実際生活に対応し得る社会人を育成することを目的とする。

幼児保育学科(2年制)

幼児保育者としての一般的教養と専門的な知識と技能を教授研究し、その応用的能力を伸ばすと共に人格の完成に努め、社会に有為な幼児保育者を養成し、実際生活に対応し得る社会人を育成すること。

健康栄養学科(2年制)

専門職業人としての一般的教養と専門的な知識と技能を教授研究し、知識基盤社会に求められている社会人基礎力を身につけた短期大学士(栄養学/調理学)である栄養士・調理師を養成し、実際生活に対応し得る社会人を育成すること。

食物栄養専攻(2年制)

栄養士としての一般的教養と食育と栄養に関する知識と技能を教授研究し、確かな食の見識を身につけた栄養士・栄養教諭(2種免許)を養成し、実際生活に対応し得る社会人を育成すること。

調理製菓専攻(2年制)

調理師としての一般的教養と食育と専門調理に関する知識と技能を教授研究し、確かな食の見識を身につけた調理師を養成し、実際生活に対応し得る社会人を育成すること。

専攻科

専攻科は短期大学の教育の基礎の上に、より高度な知識や技術を教授し、その研究を指導することを目的とする。

健康栄養専攻(2年制)(大学改革支援・学位授与機構認定専攻科)

短期大学で修得した知識に加えて、健康や病気に係わるライフステージ栄養学、臨床栄養学、臨床心理学等を学習し、栄養教育・管理指導の場において活躍できる、より高度な専門的知識と技術を身につけた資質の高い栄養士を育成すること。

幼児保育専攻(2年制)(大学改革支援・学位授与機構認定専攻科)

短期大学で修得した知識・技能に加えて、保育の基本に係る専門教科、指導、援助に関する技能、広い視野から研究を深めるための関連科目を学修する。
更に、専門科目に関する知識や技能の質の向上を目指し、教育の基礎理論を中心に保育内容の研究を深めるとともに、その指導法などの実践的な技能の修得を図り、より高度な子育て支援や教育相談にも対応できる資質の高い幼児保育者を育成すること。

高度調理師専攻(1年制)

健康と調理を意識したスペシャリストになることを目標に、豊かな教養と健康や調理に関わる専門知識と技能を身につけた調理師を育成すること。

キャリア開発専攻(1年制)

幼児保育者・栄養士・調理師の基礎教育を受けた者または有資格者が、さらに高度な教育を受け、広く専門分野に関わる高度の実践的知識・技能、就業力を身につけて活躍する人材を育成すること。

別科(1年制)

別科は国際学院の教育理念に基づき、調理師を養成するための技能教育を施すことを目的とする。